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人月の神話 [PMP]

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「人月の神話」(The Mythical Man-Month: Essays on Software Engineering)という本を読みました。

フレデリック・ブルックス(Frederick P. Brooks, Jr)が著した「ソフトウェア工学のバイブル」とも呼ばれている本です。

私は丸36年間、ソフトウェア開発にかかわる仕事に携わっています。そして、二度目の大学の卒業研究のテーマもソフトウェア開発に関するものでした。

それだけ長い期間、ソフトウェア開発にかかわっていても「ソフトウェア工学のバイブル」と呼ばれるこの本を読んだことはおろか、触れたこともなかったです。そもそも、本を読むことが好きではないことも、読まなかった理由の一つかも知れません。

そんな私でも、この本に記されている「ブルックスの法則」は知っていました。

ブルックスの法則:遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、さらにプロジェクトを遅らせるだけである。

私が社内のソフトウェア開発者向けに開催しているPMBOKを中心にしたプロジェクトマネジメントの講習会の中では、タイム・マネジメントの知識エリアの部分で「ブルックスの法則」について紹介していました。

私自身、自分がプロジェクトマネージャを務めて数多くのプロジェクトを失敗させた貴重な経験(?)から、遅れているプロジェクトに要員を追加しても、せいぜい更なるスケジュール遅延を招かないことが精一杯であることを認識しています。
結局は、プロジェクトに当初から参画しているメンバーしか本質的にプロジェクトを建て直すことしかできないことを痛感して来ました。

ソフトウェア開発のプロジェクトマネジメントに携わる人間にとって「ブルックスの法則」は格言であり、戒めの言葉でありますが、実際に自分のプロジェクトが遅れると、戒めの言葉を忘れてしまう、あえて忘れようとしてしまうのが事実かもしれません。

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本を読むことが好きでない私が「人月の神話」を読んだのは、PMP資格更新に必要なPDU獲得のためです。

この本を読んだ時、私がポイントと感じて書きとめた言葉の一部を列挙してみます。
‐コンセプトの完全性こそ、システムデザインにおいて最も重要
-セカンドシステム症候群
‐マニュアルの形式的定義と散文的定義
‐プロジェクトマネージャの最良の友は製品テスト機関
‐労力=(定数)×(命令の数)の1.5乗
‐文書はコミュニケーションの負担を軽減させる
‐パイロットシステムは廃棄すべきもの 
‐プログラムメンテナンスはシステムに修正不可能な陳腐化をもたらす
‐個人的なツールはコミュニケーションの妨げになる
‐重要な仕事は慎重に製品を定義すること
‐マイルストーンを鋭利な刃物のようにあいまいなことをなくすことが重要

どれも、ソフトウェア開発に携わった人間なら共感できる言葉だと思います。
しかし、現実のプロジェクトでは様々な理由で、この言葉の通りに実行できないのがプロジェクトマネジメントの難しいところです。「人月の神話」で活字になったこれらの言葉を読んで”目から鱗”の感を懐きました。

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「人月の神話」の自習を教育カテゴリーReadでPDU申請して、2020年1月までの今CCRサイクルで31PDUの獲得となりました。

今CCRサイクルで申請したClaimは、教育カテゴリーCourse or Trainingで1Claim、教育カテゴリーReadで2Claim、前CCRサイクルからの持越しのClaimがギブバックカテゴリーShare Knowledgeで1Claimです。

PMIタレント・トライアングルの「リーダーシップ」、「テクニカル・プロジェクトマネジメント」、「ストラテジック&ビジネスマネジメント」の各サブ・カテゴリーで必須の8PDUはクリアできました。

PMP資格更新には60PDUが必要なので、2020年1月までの今CCRサイクルで残り29PDUの獲得が必要となります。引き続き地道に、着実にPDUの獲得に努めたいと思います。


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コメント 8

mimimomo

おはようございます^^
こう言うお仕事にかかわったことのないわたくしには、分からない言葉が多いので、理解がおぼつきませんが・・・PDUの獲得、頑張ってくださいね^^
by mimimomo (2018-05-11 07:34) 

芝浦鉄親父

mimimomoさま、おはようございます。
私は実は、コンピュータやソフトウェアには、昔から興味がありませんでした。物の弾みで、こう言う仕事に就きました。
他にやりたい仕事があったのですが、人生、思い通りには行きませんね。。。
by 芝浦鉄親父 (2018-05-11 08:43) 

ironbridge

芝浦鉄親父さん、今日は。フレデリック・ブルックス著「人月の神話」キュレーション有り難うございます。是非読んでみたいと思います。何分老生はPL1の時代ですから、その後ソフトとは縁遠い業界に職を置きました。読んで判るか否か心配です。
by ironbridge (2018-05-12 17:25) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんばんは。
「人月の神話」の初版発行は1975年です。今日のITの世界は1975年からは、全く想像できないくらいに進化(?)しましたが、この本に書かれていることの本質的な意味合いは不変だと思いました。
因みに、PL/Iについては、この本で何箇所も触れられています。私はPL/Iは全く知りません、私がソフトウェア開発の仕事に就いて間もなくUNIX、C言語が世の中を席巻(?)しました。
by 芝浦鉄親父 (2018-05-12 19:30) 

yakko

こんにちは。
私にはチンプンカンプンですが、頑張って下さいm(_ _)m
by yakko (2018-05-13 13:35) 

芝浦鉄親父

yakkoさま、こんばんは。
ありがとうございます。
「人月の神話」、ソフトウェア開発に携わったことがない人にとっては、無縁の世界の話だと思います。
世の中に溢れている無数のソフトウェア、それを生み出すことの難しさの本質が描かれた本です。。。
by 芝浦鉄親父 (2018-05-13 18:01) 

Azumino_Kaku

芝浦鉄親父 さま、

はじめまして。拙ブログにご訪問下さりありがとうございました。私自身は運用側の仕事に携わっておりますが、プロジェクト管理のスキルは欠かせないものとなっております。

ポイントとして挙げられた部分を拝読し、今読み返してみてもそのまま通用すると感じます。ドッグイヤーなどといわれ進化が早いとされるITの世界でも、本質的な部分は35年前と変わってないのでしょうね。
私にはハードル高そうな本とお見受けしますが、いつかチャレンジしてみたいです。今後ともよろしくお願いします。
by Azumino_Kaku (2018-05-13 21:27) 

芝浦鉄親父

Azumino_Kakuさま、こんばんは。
コメントありがとうございます。
「人月の神話」には、あくまでもソフトウェア開発に関する、格言、金言が著されていますが、それらの言葉の裏にある本質の部分は、全ての仕事に通用するものだと思います。だからこそ、多くの人々に読まれているのでしょう。
ソフトウェア開発の仕事のコアな部分(?)は、35年前と変わらないと私には思えます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
by 芝浦鉄親父 (2018-05-13 22:08) 

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