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栄光のルマン [つれづれ日記]

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2017年のルマン24時間レース、ポルシェが19回目の栄冠を獲得して幕を下ろしました。

昨年のルマン24時間レースのあと、ブログに「ポルシェとトヨタの残り3分の差は永久に縮まることはない、との確信に近いものを感じてしまった」(↓)と記しましたが、やはり(?)、今年もルマンの勝利の女神は、トヨタには微笑みませんでした。
http://shibatetsu.blog.so-net.ne.jp/2016-06-20

インターネット配信で観戦していたのですが、ポルシェの優勝が決まると、いにしえの映画「栄光のルマン」を無性に観たくなり、AmazonでDVDを注文しました。

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私が中学3年の夏休みに入った頃のこと、姉が”映画を観に連れて行ってあげる”、と私に言いました。

姉は、映画は、マーク・レスター、トレーシー・ハイド主演の「小さな恋のメロディ」かスティーブ・マックイーン主演の「栄光のルマン」のどちらかを選びなさい、と私に言いました。どちらもロードショウ公開直後で話題の的でした。私は無論(?)、「栄光のルマン」を選択。

姉と一緒に出向いた映画館は、有楽町の「テアトル東京」、ぎらぎらと太陽が照りつける暑い日でした。

「栄光のルマン」は公開前から自動車雑誌に紹介記事が多数載っていて、実際の1970年のルマン24時間レースの実写映像が使われていること、レースシーンの撮影にはジャッキー・イクスなどの世界のトップクラスのドライバーがスタントで参加していること、本物のグループ5レーシングカー、ポルシェ917、フェラーリ512Sを実際にサルテ・サーキットで走らせて撮影していることなど、大いに話題となっていました。

実際に、この映画を大画面と音響設備の充実した映画館で観た迫力は凄かったです、1970年のルマン24時間レースに出場したポルシェ917、フェラーリ512Sは、まだニッサン・シケイン、ミシュラン・シケインが存在しない、6kmのミュルサンヌ・ストレート(ユノディエール)では、時速380kmに到達していました。スクリーンからは、秒速100mを超えたスピードで疾走するポルシェ917、フェラーリ512Sの迫力がダイレクトに伝わってきて圧倒されました。

そして同じ5Lながら、空冷水平対向12気筒エンジンのポルシェ917と水冷V型12気筒エンジンのフェラーリ512Sのサウンドの違い、ポルシェは空冷エンジンらしい(?)「キューン」という独特のサウンド、フェラーリはポルシェより音域が低い、「ブゥォーン」という正統的なレージングエンジン(?)のサウンドなど、スクリーンを観て興味が尽きませんでした。

私にとって、この映画の主役は、マックイーンではなく、ガルフカラーのポルシェ917とフェラーリレッドのフェラーリ512Sでした。

レース序盤、ポルシェ917とフェラーリ512Sの隊列が我先に先頭を争うシーン、このシーンは1970年のルマン24時間レースの実写映像を中心に構成されていますが、そのシーンの圧倒的な迫力を目の当たりにして、それまでテレビで見てきた日本のレースとは全く別次元だなと、つくづく思いました(当時、ルマンを含めて海外のレースがテレビ中継されることはありませんでした)。

現実の1970年のルマン24時間レースは、セミワークスのザルツブルクチームのポルシェ917がポルシェに初優勝をもたらしました。フェラーリはプライベートのノース・アメリカン・レーシングのフェラーリ512Sが4位に入るのがやっとでした。ポルシェワークスであるジョンワイヤー・レーシングのガルフカラーのポルシェ917とスクーデリア・フェラーリ(フェラーリワークス)のフェラーリ512Sは全てトラブルで後退もしくはリタイアとなり、レースが如何に過酷であったかを物語る結果でした。

因みに、映画を観終わったあと、姉に有楽町駅のそばのレストランで「車海老のバター焼き」をご馳走してもらいました。46年前の夏、この日のことを、今でもよく憶えています。

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その後「栄光のルマン」を通して観たことは一度もなかったです。テレビ放映されたとき、あるいはYoutubeで断片的に観たことはあったのですが・・・・・

今回、DVDで通して観て、やはりこの映画はポルシェ917とフェラーリ512Sという、当時の最強のグループ5レーシングカーが主役だと言うことを、36年の時を経て改めて認識しました。極限のスピードで、空気を切り裂いて走るレーシングカーの姿をモータースポーツファンの視線に寄り添ったカメラワークで捉えているこの映画は、素晴らしいの一言です。

秒速100mを超えたスピードで疾走するポルシェ917とフェラーリ512Sは、私には神々しいほどに美しく見えます。自動車がスピードを出して走ることの素晴らしさ、この自動車全てが根源的に持っているスピードが出せるという能力が、如何に魅力的なことであるかを、実感できる映画です。

極力、セリフを抑えたドキュメンタリータッチの映画ですが、男臭いマックイーン演じるディレイニーと前年のルマンの事故により未亡人となった美しいリサ、二人の心模様が淡々と描かれています。

映画のラストで表彰式の喧騒をよそに、リサに向かって歩んでいくディレイニー。ディレイニーに眼差しを向けるリサの微笑むシーンが、ミシェル・ルグランの美しい音楽をバックにスローモーションで映し出されます。このシーンから、リサが再びルマンに来た理由は、ディレイニーに会うためだったことが解りました。
ストーリーそっちのけでレーシングカーばかりに気を取られていた、中学3年のガキだった私には、このことが解りませんでした。。。

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私が自称(?)、クルマ好きになったきっかけは、小学生の頃に、空気を味方につけるレーシングカーの流麗なデザインを美しいと思ったからです。

ポルシェ、フェラーリ、名門スポーツカーメーカーが威信を掛けて開発した、美しいレーシングカーの頂上対決となった1970年のルマン24時間レース。このレースの臨場感を生々しく伝えてくれる「栄光のルマン」は、私にとっては、かけがえのない魅力的な映画です。

因みに、後日、おそらく私が大学生の頃だったと思いますが、「小さな恋のメロディ」をテレビ放映で観ましたが、私にとっては気が遠くなるくらいつまらない映画で、あの時「栄光のルマン」を選択して、本当に良かったと思った記憶があります。。。


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コメント 16

いっぷく

コメントありがとうございます。
便利な時代になりましたね。
DVDで観たい映像を見られて、しかも自分の手元に保存できるわけですから。
by いっぷく (2017-07-13 00:08) 

zombiekong

栄光のルマン懐かしいです。確かに当時はTV中継もなかったし、シケインも設定されてなかったですね。私は24時間も走り続けるレースがあるのも、この映画を見るまで知りませんでした。
by zombiekong (2017-07-13 02:12) 

tsun

子供ながらに、『小さな恋のメロディ』も好きでした。
テレビで放送されたのを何度も観ました。
by tsun (2017-07-13 11:31) 

芝浦鉄親父

いっぷく様、こんにちは。
確かに便利な時代になりましたね!
昔の映画やドラマが手軽にDVDで観ることができるのは、いししえを懐かしむ人間には、嬉しいです。。。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-13 12:46) 

芝浦鉄親父

zombiekongさま、こんにちは。
1967年と1968年、富士スピードウェイでも24時間レースが開催されました。トヨタ2000GTとフェアレディ2000が優勝したと思います。
シケインのないミュルサンヌ・ストレートの6kmの直線をレーシングカーが駆け抜けていた時代の、ルマン24時間レースが懐かしく思えます。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-13 12:58) 

芝浦鉄親父

tsunさま、こんばんは。
「小さな恋のメロディ」、中学3年だった公開時にリアルタイムに観ていたら、私の印象は異なっていたのかも知れません。
私には、Bee Geesの音楽が印象深い映画です。。。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-13 21:00) 

とまと

コメントありがとうございました。
オカルト記念日からエクソシストに話題が盛り上がり、コメント欄が久々に賑やかでした。
栄光のルマン、私は見ていませんが、選択は正しかったわけですね^^
by とまと (2017-07-14 12:54) 

芝浦鉄親父

とまと様、こんばんは。
私がロードショウで観た唯一のオカルト映画が「エクソシスト」です。リーガンの首が360°回転するシーンのあと、観客のため息とも、どよめきともつかない声が館内に溢れたのを思い出します。
栄光のルマンの3年後の夏のことです。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-14 23:38) 

hana2017

こんにちは。
高校生の時、カーレースなど全く興味のなかった私ですが、S・マックイーンの魅力で「「栄光のルマン」は観てしまいました。
全く退屈する事もなく、マックイーンとポルシェの力ってスゴイ!
「小さな恋のメロディ」は優等生っぽいマークレスターより、貧しくてチョッと大人びた役のジャック・ワイルドが好きでした。
監督のアラン・パーカーは、他にも優れた作品を沢山残していますよ。
by hana2017 (2017-07-17 12:17) 

mimimomo

ポルシェ…乗ってみたいわ^^
by mimimomo (2017-07-17 12:39) 

JR浜松

『栄光のルマン』観てないんです。
これは観たいですね!
ルマンは知人の友人がマツダスピードの当時監督で優勝してますので、その裏話を聞いた事がありますがレース前からの駆け引きも半端じゃないですね。
今の仕事場のすぐ隣にフェラーリのディーラーがあって最新モデルが毎日爆音を轟かせてます。昔の自然吸気エンジンの甲高いサウンドの方がフェラーリと買えない身には思いますが。

by JR浜松 (2017-07-17 15:08) 

芝浦鉄親父

hana2017さま、こんにちは。
マックイーン、魅力的な俳優ですね!
「栄光のルマン」のマックイーンもかっこいいですが、マックイーンといえば、やはり「大脱走」が真っ先に頭に浮かびます。「大脱走」のマックイーンは文句なしにかっこいいです。惚れ惚れしてしまいます。。。
わずか50歳でこの世を去ってしまったマックイーン、残された名画の中で、燦然と輝き続けていますね。。。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-17 15:37) 

芝浦鉄親父

mimimomoさま、こんにちは。
私は宝くじが当たったら、ポルシェ911を買おうと、30年来、毎回欠かさずにジャンボ宝くじを購入しているのですが、未だに買えませんねぇ。。。
赤いトミカは買いましたけれど・・・・・
by 芝浦鉄親父 (2017-07-17 15:43) 

芝浦鉄親父

JR浜松さま、こんにちは。
メルセデスの勝利が固いと思われた1991年のルマン24時間レース。ロータリーが参戦できる最後の年、マツダ787Bが栄冠を掴みました。
私は、嫁さんとテレビ中継を観ていましたが、マツダがチェッカーを受けた時、思わず「ロータリーがルマンに勝った、凄い!」と嫁さんに言ったことを覚えています。感動的な勝利でした!
おっしゃる通り、自然吸気エンジンのサウンドは魅力的ですね。今ではスポーツカーに限らず、過給機付きエンジンが主流になりつつありますが。。。

by 芝浦鉄親父 (2017-07-17 16:01) 

MINERVA

「栄光のル・マン」、良い作品ですよね。
私は子供の頃にテレビの放送を観て、耐久レースが好きになりました。
昨年に引き続き、今年のル・マンでもトヨタはダメでした。
残念ではありますが、強いポルシェの勝利は素直に嬉しいです。
F1や二輪も好きですが、耐久レースにはドラマがありますね。
タイミングが合えば、富士で開催されるWECへ行きたいですよ。
by MINERVA (2017-07-18 18:54) 

芝浦鉄親父

MINERVAさま、こんばんは。
私も、WEC富士には毎年、行きたいと思っているのですが、未だ実現していません。
ポルシェは今年限りでWEC撤退とも噂されているので、できれば10月、ポルシェ919の雄姿を見に行きたいです。
by 芝浦鉄親父 (2017-07-18 21:29) 

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